ベッドで過ごす時間が長い病棟とは異なり、在宅では座位での生活を念頭にケア
病院でも在宅でも床ずれのケアで重要な点は、@徐圧、A清潔の保持、B栄養状態の改善ですが、24時間交替制でケアが行われる病院とは異なり、在宅では体位交換やガーゼの交換を頻繁に行うことは難しくなります。
床ずれの処置は医療行為に該当しますが、訪問看護師が舞か処置を行えるとは限らず、利用者のご家族にも実施してもらう必要があります。そのため、利用者の状態や介護状況を踏まえて、より簡単にケアを行える方法を工夫しなければなりません。
患者さんがベッドで臥床している時間が長い病棟とは違い、在宅ではなるべく座って生活できるように支援することが求められます。
そのため、床ずれについては、仙骨部だけでなく坐骨部の徐圧にも配慮が必要です。一方、夜間の体位交換の負担をへらすためには、自動体位交換機能のついたエアマットを活用するのも一つの方法です。
床ずれ予防マットや車椅子に利用するクッションなどは、介護保険の利用者は勿論、それ以外の人でもレンタルが可能です。ケアに際しては、コスト面での配慮も必要です。というのも、病棟ではドレッシング材や軟膏などの薬剤、ガーゼ・テープなど、処置に必要な物品の価格についてあまり意識しなかったかもしれませんが、訪問看護の場合、医療保険が適用されず、これらの必要品を自費購入しなければならないケースもあるためです。利用者の経済状況を把握し、できるだけ費用対効果の高い処置を行うておくことも求められます。
栄養状態の改善についてですが、栄養士が患者さんの状態を考慮して三食の献立を考えて、配膳してくれる病院とは違い、在宅では食事の内容や形態、回数の工夫などを介護者に伝えたり、主治医との相談を踏まえて、高カロリーの栄養補助食品を検討したりします。在宅では極力、蛍光による栄養摂取を行うことが望ましく、摂取量が少ないからといって、直ちに点滴や経管栄養などを開始するとは限りません。