訪問看護師は利用者の医療処置に必要な物品はなにかを検討・確認します
気管カニューレやバルンカテーテル、床ずれのケア用品、減菌水、イルリガートルなど在宅で医療処置を行うためには様々な物品が必要となります。
これらは、主治医が処方して提供しますが、その内容は医師の判断によって異なります。また、医療保険が適用されない物品に関しては、利用者に自費で購入してもらう必要があるので、訪問看護師は必要品を検討し、主治医の処方で調達できる分と自費購入となる文を確認する必要があります。
検討を行った結果、コスト面で対象となる物品の購入が難しいと判断した場合には、処置やケアの内容を変更したり、代用品を購入してもらうこともあります。ストマなどの物品は、自治体ごとに限度額は異なりますが、支援金制度などが設けられており、その支給範囲内で購入することができます。
開業医など主治医によっては、医療材料を常時ストックしていないこともあるため、すぐに確保できないものもあります。例えば、尿閉を起こした利用者にバルンカテーテルを留置する必要が生じた場合、基本的には主治医が購入して提供を行います。しかし、小規模な医療機関では、在庫管理に限界があります。近年は、医師の処方に基づいて薬局が利用者宅まで配送を行ってくれたり、医師会や訪問看護ステーションがストックしたりすることもあります。
気管カニューレの自己抜去などは、利用者にとって生命の危険に直結しますが、直ちに医師や訪問看護師が駆けつけられるとは限りません。そこで、利用者宅には必ず予備を用意しておくと同時に、万が一に備えて、再挿入して固定する方法をご家族に伝えておくことが必要です。バルンカテーテルでも、トラブルがあったときにすぐに交換できるよう、利用者宅に1セット用意しておくのも一つの方法です。